家づくり関連の様々なジャンルに焦点をあてた特集記事のコーナです。
2007年6月に建築基準法が改正され、それ以後、士法や瑕疵担保履行法が順次施行されていく。まさに建築業界は劇的な変動を遂げている最中である。
姉歯事件以来、国を挙げて法改正が進み、この現状に一般市民の方でNOという人は少ないかもしれない。
しかしながら、よい事ばかりかって?
実はそうとは言い切れないのが実状なのです。
厳密化しすぎた建築確認申請により、あれもこれもと資料提出を要求され、結果申請期間が長くかかっています。
その結果、契約した時期に比べて材料費が跳ね上がり、工事費に影響を及ぼしたり申請手数料も何倍にも跳ね上がったりと渋滞の街をタクシーに乗って、メーターだけが上がっていく状態が続いているのです。
来年施行される瑕疵担保履行法にいたっては、たいていの工務店が保険に加入して対処することになると思われますが、結果的には建築主となる消費者が費用負担をすることになるのです。 姉歯事件でもそうでしたが、建築業界全体を性悪説に捉え、物事が進んでいく。ごく一部の、モラルなき仕事を発端に業界全体が振り回されているのが現状です。ここまで来ると、本当に市民の為の法律になっているのか、疑問を持たざるを得ません。
特に住宅以外の中規模以上の建築物が、契約していても申請が下りず、工事に掛かれない。
いわゆる建築不況を招いています。
住宅関係はそこまで至っていないが、数年前の規制緩和とはどこ吹く風である。
子供たちもあっというまにくつろいでしまう優しい空間
女性建築家の谷村留都さんや伊藤建築工房さんに直接相談
インターテックさんのオーダーキッチンはまるで家具のように空間になじんでいます
キッチンの使い勝手も念入りにチェック木の天板は20年以上利用中の谷村さんのお薦め
アールアンドエス設計工房さんのオープンハウスに行ってきました。激しく降ったりやんだりの梅雨空の中、次々とお客様が。皆さんこれから家を建てようという方々ばかりです。アールアンドエスさんでは、既に家を建てられたお客様もこれから家を建てたいと迷っている人も工務店さんや業者さんも一緒になって、年に1〜2回キャンプなどのイベントをされています。そのためお施主さん同士が仲良くなって、私はこうしたいけど、どうでしょう?とか、こうしたら良かった、などの情報交換・アドバイスがされたりしてします。また、工務店さんとの絆も深まり、ず〜っと続く長い信頼関係の基礎となっているようです。今回のオープンハウスにもそんなお施主さん方がいらっしゃっていました。
建築家の建てる家はそのご家族のための世界で一つのオリジナルです。建売住宅や展示場のあるハウスメーカーと違ってどんな家になるのか出来上がりまでわかりにくいと不安に思う人も多いようですが、こうしたオープンハウスに足を運ぶことで、写真を見るだけではわからない、暮らしやすさへの工夫の一つ一つに感心したり、丁寧な仕事ぶりに安心することができます。
オープンハウスを一般には公開していない建築家も多いですが、本当に興味のある人にはちゃんと案内をしてくれます。お気に入りの建築家に予め頼んでおくのもいいでしょうね。
HP管理人 インフィニート 小林
追伸.
アールアンドエス設計工房さんからのメッセージ
「今回のオープンハウスは急に決まりましたので、日程のことでご迷惑をおかけしました。
ご希望があれば、別途個別対応しますので、ご連絡ください。すでに入居されている別の住宅でも、ご近所だったり、興味があったりのお好みがあれば、ご案内の可能性もありますので、申し出てください。」
人人メンバーの連空間・田中英彦先生と東海林先生が所属する団体と共に奈良県を訪れてくれました。日本で初めて木造3階建共同住宅を建てた現場が奈良県宇陀市にあったのです。建物は宇陀市営上笠神団地といいます。平成13年に基本設計。14年に実施設計。15年9月30日竣工しました。宇陀市の方同席の下、現場近くで説明の後、建物外部・内観を見学させていただきました。
その後は20分程でいける、当社・阪口製材所吉野工場並びに五條工場へ案内。通常、吉野工場・五條工場を案内すると4から6時間掛かってしまいます。
天然乾燥の現場や高野槙をはじめとする吉野界隈で産出される杉・檜以外の針葉樹・広葉樹のストック。太鼓梁や長尺材の梁や桁。丸太の桁材もあります。またカウンター・テーブル板の種類と数量は半端に在庫していません。その様な木々達を少々早めに見ていただき、ブレイクタイムを持ちながら質疑応答の時間を五條工場事務所内でとりました。
多くの方に知っていただき、使っていただき機会を持つ。そうすることで吉野の山から街に木々を届けることの出来る機会が増えると信じています。その様な仕事をさせてもらうことに感謝しています。一人でも多くの皆様に是非、御覧頂きたいと思います。
最近、セキュリティーの問題が深刻化している。住宅に関しても例外ではない。様々な技術、アイデアの商品が花盛りである。安全に関しては、これなら絶対大丈夫と断言できる方法はないと思われる。いったん手を付け出すと「屋上さらに屋根を重ねる」ということになりがちである。ことは本人が安全だとオモエルかどうかが全てである。
我々普通の人間は、とかく性善説に立ってものを考えることが身に付いている。通常考えられない、悪意による「まさか」を念頭に置きながら住宅を考えるのは難しいことである。しかしながら、最低限の備えというものは必要であろう。この最低のラインを見極めるのは容易ではない。クライアントの感覚に負うところが大きいからである。
人の遺伝子情報の中に性格を司る部分があり、その中で、不安の感じやすさの程度が遺伝的に定められていると聞いたことがある。住宅の設計の過程では、普段何気なく済ませているような事柄にも改めて触れながら、様々な事柄について確認を進めていくことになる。その間、夫婦の間でその感覚の違いに気付かされることが多々あるのだが、この「安全に関する感覚」についてはその落差が大きいような気がする。生まれ育った環境の違いもあるのだろうが、それが遺伝子と言う先天的なものに支配されている故かもしれない等と考える。
悪意の侵入者に対処する方法も様々である。具体的に防犯についての対処方法を考えてみる。
一つの方法としては、まず物理的に侵入を拒むことである。ガラスの強度を上げたり、面格子や雨戸を取りつけたり、周囲の塀を高くしたりというような方法である。鍵を信頼性の高いものにしたり数を増やしたりするなども同様の対処方法であろう。この場合住宅は閉鎖的な構えになりがちである。
もう一つの方向は、逆に思いきり開放的にしてしまう事である。家人や通行人、ご近所の目を侵入への抑止力として働かせようというものである。この場合、プライバシーの問題と相反するために問題は複雑化する。と言うのは、「見られることへの抵抗感」が、前述の「不安の感覚」と同様、非常に個人差が大きな事柄だからである。
さらに別の方法として、警備保障会社と契約を交わし、警戒システムを導入するという方法がある。個人の感覚の差をとやかくしなくても済み、某かの抑止力も期待できる反面、外出、帰宅時のシステムの操作や、窓の開閉にも気を使わねばならない等の煩わしさが伴う。
昔話に、北風と太陽が旅人のマントを脱がせようとする話がある。物理的に対処するのが北風、抑止力に頼るのが太陽と言ったイメージである。私としては太陽のように、穏やかにマントを脱がせたいのだが、地縁社会を失ってしまった(近隣の抑止力に期待できない)都市部にあっては、圧倒的な悪意の跋扈(ばっこ)する今、太陽の姿勢はあまりに危険過ぎるのかもしれないのである。
少し備えを厚くすることは、平面計画から外装、外構、設備に至るまで影響が及ぶため、思いのほか費用が嵩み、住宅のコストを大きく押し上げることになっている。個人の感覚の差異を尊重しながら、防犯の構えに一つの着地点を見出すのは難航しがちで、コスト面のことも併せて、我々設計者を大いに悩ませているのである